
パルマ、バンキーニのふるさとは世界に知られる美食の街
パルマはポー川がはぐくむ肥沃な平原にあり、
パルミッジャーノ=レッジャーノチーズや生ハム、クラテッロ、サラミなど、
昔から美味しいものをたくさん生んできました。
古代ローマの時代からエミーリャ=ロマーニャ街道が通る交通の要所だったので、
多くの人が行き来するだけでなく、
多くの民族の権力者が手に入れたがりました。
そういうわけで、長い歴史の中、
パルマの食文化は豊かに複雑に洗練されたものとなりました。
19世紀には、
ナポレオンの妻であったハプスブルグ家出身のマリア=ルイージャが、
女公爵としてパルマを治めました。
彼女の治世には、作曲家ベルディをはじめとする芸術家が多数輩出され、
その豊かな芸術は世界中に伝わっていき、
それとともに、パルマの食文化も広く知られるようになっていったのです。
2015年、そんなパルマはUNESCOによって、
「創造性に富んだ美食の街」に認定されました。
パルマはこれからも、
頑固に伝統食材をを守りながら、
どんどん新しい美味しいものも発信し続けることでしょう。
パルマ万歳!